コストもリスクも人工授精の方が低いのになぜ種雄牛を導入するのか?
おはようございます!ファームコネクション・ラボの前川です!
種雄牛を保有するという事は種雄牛の病気や事故やケガのリスクと維持費が人工授精よりかかりますし、人工授精だと種雄牛の1回の精液採取から約200本のストローを生産出来るので、人工授精と種雄牛の本交による種付けでは1回あたりのコストで断然人工授精の方が低コストです。
では、なぜファームコネクション・ラボでは種雄牛を導入するのか?
答えは簡単。これから和牛業界に起こる問題を解決するための生産システムを種雄牛とファームノートcolorで創るからです。
これから日本の和牛業界は今まで以上に人手不足が酷くなっていくと思っていて、現に今でも牛飼いの高齢化、生産農家をサポートする人達(人工授精師、削蹄師、獣医師など)の高齢化がドンドン進んでいます。
それに従業員の不足も今後もっと深刻な問題になっていくと思いますので、今の和牛業界の生産体制だと牧場管理者にさらにとてつもない負担がのしかかる(今でも規模の大きい牧場の牧場管理者はヒーヒー言ってますよねf^_^;)と思っています。
なので、僕が創りたい生産システムは半自動化です。
完全に自動化はコストが見合わないのでまだ先だと思いますが、半自動化は徐々に生産業界に取り込まれていくと思います。
今回僕が半自動化をしようと思っているのが種付けです。
種雄牛とファームノートcolorを組み合わせることにより、種雄牛と種付けをする母牛達の活動&休息&反芻データを検知&分析して、種付けエリアにいる牛全頭の行動を把握し、種雄牛には自然に本交をしてもらいます。
種付けエリアの牛達のデータは牧場管理者のスマホで常に把握可能。
1日2回朝と夕方の草やりの時に実際に現場で管理者の観察&異常チェック&対処。
母牛の発情検知&本交を確認から30日後に獣医さんによるエコー妊娠鑑定という流れで4月下旬くらいからテスト稼働させます。
たぶんエコー妊娠鑑定ももっと簡単なデバイスが出てきて素人でも出来るようになるんじゃないかなと勝手に思っています。
あっ、それと1番の繁殖障害は管理者の発情見逃しで人為的ミスです。笑
その点でも種雄牛は見逃ししませんから超高性能ですね!
アイデアは腐る程あるのでコツコツ実用化させていきたいと思います!
では、今日も1日頑張るぞー!