悪玉菌が繁殖しやすい環境の牛舎を消毒してもさらに悪玉菌が繁殖しやすい環境になって病気が増える可能性が高い?! おはようございます!ファームコネクション・ラボの前川です!
牛舎環境が良くなくて牛の病気が減らないから消毒して悪玉菌を全滅させて牛舎環境をリセットすると言う牛飼いさんが結構いますが、消毒をする際に重要な事が有りますよね。
消毒で悪玉菌を全滅させるということは善玉菌も全滅します。
ごくわずかに生息していた善玉菌も全滅したらその消毒をした後はどうなるでしょうか?
悪玉菌が繁殖しやすい牛舎環境のままなので、善玉菌は繁殖出来ず、牛舎はさらに悪玉菌だらけになってしまいますね。
消毒する前に重要な事というのは「悪玉菌が繁殖しにくい、善玉菌が繁殖しやすい牛舎環境を先に作る事」ですよね。
菌はゼロから発生するわけではなく、元々居た菌が繁殖して増えますし、常に菌は陣取り合戦(縄張り争い)をしていますから、悪玉菌を減らしたいなら善玉菌を増やして悪玉菌の繁殖を抑える必要があります。
善玉菌が繁殖しやすい環境はジメジメ、ベチャベチャしておらず、水分量が少なく乾燥に近い状態なので、牛舎の床の掃除を徹底する事と水分量の少ない敷料を敷いてあげる事が善玉菌の繁殖に良い効果が有ると思います。
逆にジメジメ、ベチャベチャの床環境が常に続いている牛舎は悪玉菌が繁殖しやすい環境なので、その状態で消毒をしても悪玉菌をさらに増やすだけになります。
消毒したけど牛の病気が減らない原因の1つなので、気をつけたいですね!
では、今日も1日頑張るぞー!