黒毛和牛海外輸出台湾挑戦までの道Instagram過去投稿2018/1/5『ベテラン牛飼いさん達に5年で追いつく為には①』

牛飼いの事

1年くらい前に母校(沖縄県立農業大学校)で講演した時の内容を掘り起こして、僕自身も復習のつもりで書きたいと思います。

まず、ベテラン牛飼いさん達と新規就農者との決定的な差は何か?と考えた時に1番にあげられるのは経験の差だと思います。

その経験の差は今後縮める事は不可能ですよねf^_^; でも、ベテラン牛飼いさん達の経験は感覚であり実態が無く、記憶だけが頼りのケースが多いので、ほとんどのベテラン牛飼いさんの場合、自分の記憶力の許容範囲を超えてしまうと忘れてしまいます。

なので、ベテラン牛飼いさん達の牛飼いスキルはある一定のレベルに達すると成長が止まってしまっている場合が結構多いように感じます。

記憶力だけでは超えられない壁があると思います。

そこに僕は目をつけました。その壁を超えればベテラン牛飼いさん達に追いつけると思いました。

記憶力の代わりになるのが記録です。

僕は子牛達の体型発育値を測定し、エサや草の給与量&残飼量を計り、治療履歴や去勢などの作業も全て記録、母牛の繁殖データも全て記録などなど。

出来る限り記録する事で記憶力だけではカバー出来ない部分を全てカバー出来るようにしました。

そうする事で記憶力だけで成長しているベテラン牛飼いさん達の倍の速さで経験を蓄積し、成長速度を格段に上げることが可能になります。

それに記憶力の壁が無くなるので、自分の記憶力の限界を超えることが出来ます。

その記録(経験)は他人と共有する事も出来ますので自分がいなくても牧場の運営が可能になります。

なので、「記憶力だけの経験」に追いつき追い越す事も可能だと思っています。

実際に僕の牧場の繁殖実績は地元の平均を常に超えています。

これから新規就農する方々は是非何でもかんでも記録するクセをつけてみてはいかがでしょうか?

では、今日も1日頑張るぞー!