僕はその条件を先にクリアしていたので個人で日本黒毛和牛を海外へ輸出する為のと畜施設を確保する事が出来ました。
どんな条件だったのか?というと
その輸出先での買い手がすでに決まっているか?
という事です。
大体の牛飼いさんは海外へ輸出する為に初めにやる事は海外へ輸出する際にその国の認可を受けたと畜施設に受け入れ出来るか確認する事だと思いますが、僕は順番が違います。
僕は先に台湾で会社を創りました。
先に台湾で会社を創って日本から輸出する日本黒毛和牛の買い手を確保しておけば、必ずと畜施設の受け入れ先は見つかると思っていたので最後の最後でどうにかその作戦は上手くいきました。
実際にやってみて思いますが商品を創るより買い手を見つけるほうがとても難しいです。
なので、もし個人で自分の育てた日本黒毛和牛を海外へ輸出したい方がいるのであれば、まず初めにその輸出先の買い手を見つけて下さい。
それが出来ないままと畜施設の受け入れ先を探しても門前払いで終わります。
実際に日本黒毛和牛を海外へ輸出したい方からの要望は年々増えているそうですが、そのほとんどが買い手がまだ居ない状態での要望との事だそうなのでもちろん門前払いでしょうね。
1番手っ取り早いのは輸出したい国の商社と組む事ですが、それだとロットが大きすぎて個人と釣り合わなかったり、規格(格付けや重量など)を固定されて規格外の処理で損失が出てしまったり、グループで輸出していたのに他の牛飼いが抜けてしまってロットが足りなくなってしまったり、色んなトラブルがあると思います。
なので僕は1番ハードルの高い輸出したい国に会社を創って自分が買い手になる
という荒業を実行しました。
バカですよね。笑
でもそのおかげで誰も出来なかった経験をさせてもらっていますし、ここまでしないと僕がやりたいと思っている日本黒毛和牛の新しいジャンルを創る事が出来ないので必死になって実現させました。
通関は僕の場合、通関業者さんに委託したのですが、その通関業者も個人との相性が合う業者さんと合わない業者さんがいます。
僕の場合は日本通運さんへお願いしています。
ちなみにと畜施設はナンチクさんです。
この2社は台湾への輸出の際は連携してやり取りをしてくれるのでオススメです。
鹿児島のナンチクさんでと畜をして、ナンチクさんから福岡空港の日本通運さんの倉庫まで冷凍輸送をして、そこで通関手続きを済ませてもらって福岡空港から桃園国際空港に空輸し、そこで台湾の通関業者さんに通関手続きをしてもらって、桃園国際空港から台北のお店まで冷凍輸送し、無事に日本黒毛和牛肉が届くという流れになっています。
沖縄の牧場から、台北のお店に届くまでの日数は大体20日ほどです。
なので、お店にお肉がほしい日から1ヶ月前には準備しておくという感じですね。
沖縄の牧場から、台北のお店に届くまでの費用は1頭で50万円超えます。
僕の場合、沖縄から鹿児島への輸送もあるのでさらに高いです。
早く沖縄から台湾への輸出が出来るようになって下さい。宜しくお願い致します。
ではまた!