前川の日記#4『新規就農の現状』

牛飼い

新人牛飼いさんの子牛の鼻開けを教えたりしながら、新人牛飼いさんの現状を聞いたりしているのですが新規就農の現状はかなり大変そうです。

牛飼いとして専門で食っていくために1番重要なのは資金調達です。

資金調達しだいで始める時の規模がかなり変わってきます。

1000万円以上の資金調達が必要になるのですが、かなり苦戦しているようでした。

ゼロからの新規就農の場合、2~3年程度の牛を育てる仕事の経験が必要だったりするので、すぐに資金調達出来なかったりしますが、それに加えて僕の地域では補助金や借り入れをして事業を失敗してしまった牛飼いさんのおかげで審査が厳しくなっているようです。

大きい金額の資金調達ができないとなると牛飼いをメインに仕事をすることが難しくなるので、サブで牛飼いをやる人が増えるかもしれませんね。

でも新規より引退する人のほうが多いので、まだまだ和牛繁殖農家さんは減っていくと思います。

なので和牛肥育農家さんが減らない限り、子牛の価格はそんなに下がらないかもしれませんね。

黒毛和牛業界の規模はこのままだと縮小していくと思いますが僕はそれでいいと勝手に思っています。

そもそも規模拡大は黒毛和牛業界の大きな組織の存続のためにやらされているので、無理に牛飼いさんがリスクを背負って規模拡大しなくてもいいんですよ。

小規模でも好きなように牛を飼えば良いと思うんです。