黒毛和牛海外輸出台湾挑戦までの道Instagram過去投稿2018/3/4『肥育屋さんが肥育素牛を買う時に1番気にするのはなんなんだろう?』

牛飼いの事

肥育屋さんが痩せている子牛より太っている子牛をしょうがなく買う理由。

おはようございます!ファームコネクション・ラボの前川です!

肥育屋さんが肥育素牛を買う時に1番気にするのはなんなんだろう?と子牛生産農家として市場に出荷するたびに考えていましたが、なかなか子牛を出荷する立場の時には気づきませんでした。 「肥育素牛を買うぞ!」と気持ちを切り替えてセリに行って、繋留所に並んでいる子牛を見ていて、肥育屋さんの気持ちにハッと気づいた事がありました。

それは、肥育素牛を買ってから病気や事故を起こさせない子牛選び(リスク回避)です。

僕も肥育素牛を買おうと思って子牛を見ていると痩せている子牛は、育成段階で子牛自身の自己免疫力が弱くて体調を崩したか、管理者が子牛の発育に必要な養分要求量を十分に補うエサや草の給与が出来ていないか、ワザと(管理者の都合で)エサの制限をかけてるか、牧場の環境が良くなかったんだろうなーと推測しました。

その時に1番気になるのは子牛自身の自己免疫力が弱い&牧場の環境が良くなかったなのですが、正直セリ市場で目の前子牛を見るだけではその子牛の育った環境を把握するのは不可能ですよね。

痩せている子牛は今後化ける(安値で買った評価より良い枝肉成績が出る)可能性はゼロではないですが、かなり博打的な比率になると思います。

なので、出来るだけ生産リスクを回避する為に痩せている子牛は避け、太っている子牛肥育屋さんは選ぶと僕は勝手に思っています。

太っている子牛は、市場に来るまでエサをガッツリ食べているわけで、エサをガッツリ食べるという事は牧場環境も悪くないでしょうし、病気や事故がほとんどなくスムーズに育成出来ていると思いますので、ただ管理者が子牛の発育に必要な養分要求量以上に過度にエサを与えただけなので、そこは自分の牧場に買ってきた子牛を導入した時に余分な脂を飼い戻しで調整出来るので生産リスクは少ないですよね。

なので、今後も痩せている子牛より太っている子牛の方が引き合いは強いと思いますf^_^; やっぱりガチでお客さん(肥育屋さん)の気持ちになって考える事は大事だと思います。

その気持ちを理解する為には相手と同じ環境に自分自身も入ってみるとより深く理解することが出来るかもしれないですね。

では、今日も1日頑張るぞー!

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