黒毛和牛海外輸出台湾挑戦までの道Instagram過去投稿2018/5/10『これからの牛飼いさん』

牛飼いの事

牛飼いの高齢化で日本の黒毛和牛生産量が減る。

そうですね。減っていくと思います。
日本の人口は減少傾向にありますし。テクノロジーによる労働力フォローがまだまだ足りないので。

こんにちは!ファームコネクション・ラボの前川です!

でも、「これからの牛飼いさん」はそこで悲観的になってはもったいないです。

確かに、これまでのJA傘下の黒毛和牛供給システムでは、今後さらに黒毛和牛業界の生産者は儲からなくなると思います。

黒毛和牛を創る(育てる)努力しかしてこなかったこれまでの牛飼いさんと同じようにやったら儲からないですが、JAや大手食肉販売企業に自分が一生懸命育てた黒毛和牛を消費者に売るのを委託するのを辞めて、自分で売る努力をとことんやれば状況はガラッと変わると思います。

なぜか?

日本の本場の黒毛和牛の供給量は減りますが、今後、世界的には黒毛和牛&WAGYUの需要は増えます。

需要と供給の関係性は知っていますよね?

ここで重要なのは黒毛和牛を商品として売れる力が自分にある事です。

これまでの牛飼いさんは僕の事をアホと言うでしょう。

でも時代は変わった。

組織に依存しなくてもインターネットのおかげで日本や世界の消費者のニーズを知る事が出来ますし、個人単位で信用を得てメディアになる事も可能になった。

商品を宣伝する事も、創る事も、売る事も、買う事も中間業者を通さずにC to C(個人間取引き)が簡単に行えるようになった。

組織に依存する理由は消費者への信用とたくさんの生産物を売りさばくため以外にメリットが僕は思いつきません。

たくさんのモノをさばく市場のターゲットはマス(大衆)なので、低価格競争に常にさらされます。

僕は大組織に依存して、消費者ではなく大組織の要求するモノを創って、大組織に捧げる生産者の仕事はオワコンだと思っています(将来的にはロボットがやってくれるようになりますし)

僕が勝手に想像する数十年先のこれからの牛飼い(農家)は生産者がそれぞれ黒毛和牛のこだわりが有り、消費者と直接繋がって小さな経済圏が世界中に散らばっていて、中央集権的な組織に依存せず、牛飼い同士が黒毛和牛という概念だけで繋がっているような環境になっていたら良いなと思っています。

僕のInstagramの投稿を見て行動に移す人はたぶんゼロでしょう。

でも言っておきたかった。

この黒毛和牛業界の現状と今後の大組織の衰退は「個人」にとっては大チャンスです!

僕はこれからの牛飼いにそれを伝えたいです。

衰退するのは、生産量に対してデカくなりすぎたこれまで黒毛和牛業界の既得権益を保持してきたお偉いさん達と大組織。

なんで大組織の存続の為に農家が借金して1農家あたりの生産規模を増やして犠牲にならないといけないんだ?
大組織を維持出来ないなら組織規模を小さくすればいいのでは?
生産量が減って困るのは大組織ですよね?

別に農家さんは自分で生産した商品の販路を開拓出来れば自分が生きていくだけの生産規模で良いんですよ。

誰のために、何のために牛飼いやってるんですか?

悲観的になっている人達と世代交代の時期かもしれませんね。

僕はこんなに世界から注目される日本の資源(黒毛和牛)の生産者である事を誇りに思う。

ワクワクしますね!

では、今日も1日頑張るぞー!

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