黒毛和牛海外輸出台湾挑戦中note過去投稿2019/03/28『日本黒毛和牛業界と消費者のギャップ』

黒毛和牛の事

日本黒毛和牛肉の良いところって何だろう?と考えた時に僕が勝手に思っているのは赤身の柔らかさと脂身の甘さと日本黒毛和牛肉の独特の香りです。

肉の味(特に脂身)は与えているエサで変化するので日本黒毛和牛肉というくくりは難しいですが、海外の牛肉とは違う日本黒毛和牛肉独特の味と香りがありますよね。

でも、ここ数年の日本黒毛和牛業界は消費者のニーズ(日本と海外問わず)とドンドンずれてきているように感じます。

どのようなズレかというと、元々日本黒毛和牛業界はサシ信仰が物凄く強いのですが、その改良努力のおかげでここ数年の間にA-5という規格がかなり出てくるようになり、枝肉重量も大きくなりました。

僕の日本黒毛和牛は短期間で育てる特殊な飼養管理方法を行なっていて、この飼養管理方法ではA-5は出ないと言われていましたが、それでもA-5が出てしまうくらいにサシが入りやすい改良がかなり進んでいます。

もう正直、僕は日本黒毛和牛は完成したと思っています。

なぜ完成したと思うのかというと、サシの部分では消費者はもう充分満足しているのでこれ以上改良でサシが増えてクドくなるとただでさえ高級で高い日本黒毛和牛肉をさらに食べなくなる。

もうすでに「A-5の肉はクドくて食えん」という人も結構いますよね。。。

なので、僕はもう改良(創る事)に力を入れるよりマーケティング(売る事)に力を入れていったほうが良いと勝手に思っています。

具体的に言いますと個人も該当する海外黒毛和牛輸出支援事業(輸出にかかる費用サポート)をガンガンやってほしいです。

実際に海外ではWAGYUがシェアを広げています。

台湾でも日本和牛よりアメリカやオーストラリアのWAGYUの方が飲食店で使われています。

安くてほどほどに美味いので扱い易いんだと思います。

飲食店を台湾でやって思いますが1人1000元(3800円くらい)というハードルは高いです。

日本黒毛和牛を扱うだけで1000元を軽く超えてくるのでそれを収入の軸にして飲食店をやってしまうと僕みたいに集客に苦戦します。

なので、日本黒毛和牛をメインで扱う飲食店はまだまだ少ないです。

日本黒毛和牛業界は生産規模を増やそうとしていますが、僕は無理して増やす必要は無いと考えています。

この件については明日書きたいと思います。

今日も最後まで読んで下さりありがとうございます。

ではまた!

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