黒毛和牛海外輸出台湾挑戦までの道Instagram過去投稿2018/1/16『牛飼いのリアル』

牛飼いの事

牛飼いさんで減価償却費を利益と勘違いしているケースは結構多いです。

これは僕の勝手なシミュレーションです。

土地も牛舎も無いゼロから母牛30頭規模で5000万円(妊娠牛30頭=3000万円、土地&牛舎1200万円、運搬車&トラクター諸々800万円)の融資を受けて新規就農をした場合(牧場利益が出るまでの牧場運営費は含まれておりません)、大体ローン返済は最大25年ローンで6年目からで、5年間の据え置き期間が設けられる事が多いです。

なので、6年目から年間約250万円の支払いが始まります。

母牛30頭規模で子牛出荷率70%として、子牛平均販売価格65万円だとすると、年間売り上げが1365万円、牧場の牛達の世話でかかった経費は792万円、利益は573万円。

それから毎年ローンを250万円払うので、手元に残るお金は323万円。

おー、結構手元に残りますね!

でも牛飼いさんで借金がなかなか減らない人が結構いるんです。

子牛の販売価格も安くなくて、子牛の出荷率も悪くないけど、借金がなかなか減らない、、。 その原因の1つが減価償却費をしっかり積立していない事があります。

母牛は10年くらいで役目を終えますので、役目を終えると新しい母牛を入れなければなりません。

その時に新しい母牛を入れる費用がかかります。

そのお金を大体の牛飼いさんがまた借金をして新しい母牛を導入しています。

なので、また借金が増えます。

手元に残るお金の323万円をプライベートで生活費として全部毎年使ってしまうとそうなりますね。

そうならないように減価償却費というものがあり、その分を使わずに貯蓄する事で借金を増やさずに自己資金で新しい母牛を導入する事が出来ます。

このシミュレーションだと323万円のうち今後の母牛を導入する積立金は240万円くらいなので、83万円が本当に自由に使えるお金になります。

月に6.9万円で生活、、、。 普通は出来ないですね( ;∀;) これが牛飼いのリアルです。

借金は無くなりにくいんですよ。

あっ、ちなみに自家保留をして牧場規模を維持するのなら月に16.9万円くらいで生活出来ると思います。

それを理解した上で計画を立ててみて下さいね!

では、今日も1日僕も頑張るぞー!

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